永遠に届かない100%を目指して 完成度という名の山を登る。

ジュエリーを作る身なのだけれど、実は きらびやかに輝く、完結した宝石より アスファルトの中の秘められたキラキラに 魅力を感じる。 私の中のファンダメンタルに働きかける 無作為で何気ない、 敷き詰めたてのアスファルトの眩さ。

何十年かぶりに月が地球に接近する満月の日、 月の色をイメージして配合したゴールドの リングたちがアトリエに届いた。 控えめに、青白く輝く美しい金色。 こみ上げる高揚感を自由に浮遊させてみる。